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島の自然と歴史との出会い(御蔵島) [島の旅]

御蔵島 全景.jpg
御蔵島遠景

御蔵島 滝.jpg
海に落ちる滝

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集落(ヘリから)

御蔵の大じい(スダジイ)ブログ.jpg
日本一の大じい(再掲)

巨木が多く 水が豊かでミニ屋久島といった感じでしょうか。標高851mの急峻な山が洋上に突き出て、風がぶつかり常に雲を発生させ、標高に応じ亜熱帯から亜寒帯の多様性な植物が生育しています。

この島には、平らな所がほとんど無く、集落も急傾斜地にあります。学校の校庭が唯一まとまった平地です。
なお、島には、お寺がありません。明治時代の廃仏毀釈でお寺が無くなり、そのままになっているとのこと。葬儀も神式です。奈良県十津川村や岐阜県東白川村もお寺のない村のようです(ネット情報)。

また、江戸時代、印鑑を三宅島の役人に預けたため、御蔵島の生産物(櫛の材となるツゲ)の搾取や差別の屈辱的な歴史が今も御蔵島の方々の心に刻まれているようです。


オオキリシマエビネ(ニオイエビネ)との出会い(御蔵島) [島の旅]

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伊豆諸島特産のランです。季節外れですが、御蔵島つながりで紹介します。
かつて、御蔵島近海で小舟が難波し、救助したところ、このランをこっそり上陸して盗掘するグループだったいう事件が発生しました。命懸けで盗掘してでも手に入れようとするほど人気の高いランです。国の絶滅危惧1Bにランクされています。

オオミズナギドリとの出会い(三宅島 御蔵島) [島の旅]

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実は、御蔵島でこの鳥をごちそうになったことがあります。コンソメ味?のスープにつくね状になった肉でした。美味でした。
絶海の孤島で食料調達が厳しい御蔵島では貴重な食料でした。
この島には人口が「100人越えたら気を許すな」という、生き延びるための言葉が残っているとのことです。

イルカウォッチング船での撮影です。
地元の年配の方々が「かつおどり」と呼ぶオオミズナギドリ
御蔵島村の古いパンフレットに200万羽が生息するとありましたが、実際何羽いるのでしょうか。
日没頃に島に戻ってくるものすごい数のオオミズナギドリを観察したことがありますが、対応できる機材がなかったので、再度、高感度、高性能の機材でチャレンジしたいなと思っています。
早朝、島から飛び立つ時も、飛び立ちに都合の良い傾いた木によじ登って飛び立ちます。鳥の数が多いのでその木に集中して、順番待ちとなります。近くに人がいると、人によじ登る個体がいるとのこと。体験してみたいと思っています。

三宅島の魚達との出会い [島の旅]

オヤビッチャ
オヤピッチャ 三宅島P7310866.jpg

カゴカキダイ
カゴカキダイ 三宅島P7310857.jpg

ブダイ
ブダイ 三宅島P7310881.jpg

タカノハダイ
タナノハダイ 三宅島P7310859.jpg

リュウモンイロウミウシ
リュウモンイロウミウシ 三宅島P7310888.jpg

イソギンチャクの仲間
イソギンチャクの仲間 三宅島P7310886.jpg

カツオドリとの出会い(三宅島 御蔵島) [島の旅]

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イルカウォッチング船からの撮影です。
地元の方々が「かつおどり」と呼ぶオオミズナギドリも同時に見られるのでややこしいですね。
写真の標準和名のカツオドリですが、小笠原近海ではかなり普通に観察できますが伊豆七島では準絶滅危惧種とされています。御蔵島と八丈島の間にある無人島「藺難波島(いなんばじま)」が繁殖場所の北限なので、釣りなどでの人の上陸による影響が危惧されています。
そういえば、カツオドリの声とカワウの声は、似てますね。

ミヤケコゲラとの出会い(三宅島) [島の旅]

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亜種コゲラに比べて黒が強いとのことですが逆光ぎみでよくわかりませんでした。

イタチとの出会い(三宅島) [島の旅]

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クマネズミ等による農業被害対策として1970年代に雄だけが持ち込まれ、その後雄雌が勝手に持ち込まれたため増えてしまったとのこと。
簡単に出会います。
三宅島の鳥は、噴火と外来種に脅かされていました。

シチトウメジロ?との出会い(三宅島) [島の旅]

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タマアジサイの葉の間から顔を出したシチトウメジロ?下面の褐色味がやや強い個体。
亜種を観察するとき、普段いかにアバウトに見ているかと反省させられます。下面が白っぽく明らかに嘴が長い個体を探しました。
シチトウメジロ DSC_9979.jpg
この個体は、やや下面が白く嘴が長い?・・・
亜種メジロとの交雑もあり、図鑑によってはフィールドでの識別困難とあるので、結論は保留します。

オーストンヤマガラとの出会い(三宅島) [島の旅]

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オーストンさん(オーストンヤマガラ)との出会いです。ヤマガラに比べて嘴がしっかりしてます。ツバキの実で鍛えた成果ですかね。この種も照葉樹林に依存しているので、噴火による森林消失でダメージを受けているとのこと。三宅雄山.jpg
噴火から15年で徐々に森林は回復しつつありますが、オーストンヤマガラが生息できるような樹林になるには、何年かかるでしょうか。回復しかけても次の噴火の影響を受けてしまうことも否定できないでしょう。

イイジマムシクイとの出会い(三宅島) [島の旅]

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飯島さん(イイジマムシクイ)には会えましたが内山さん(ウチヤマセンニュウ)には会えませんでした。

タネコマドリとの出会い(三宅島) [島の旅]

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噴火の影響を受けていない照葉樹林のエリアは、野鳥の密度が高く、野鳥に囲まれている感じです。八丈島や青ヶ島にも密度の高いエリアがありますが、三宅島より密度が低く、種数も少ない感じでした。

アカコッコとの出会い(三宅島) [島の旅]

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アカコッコをじっくり撮影したのは、初めてです。
三宅島は15年前の噴火で全島避難となり、その5年後に帰島が実現し、今年で帰島から10年前目になります。今回は、墜落事故から一週間後の調布飛行場から、新中央航空の飛行機での上陸でした。
この島には、噴火前の緑いっぱいの状態の時に訪れ、また、全島避難中の島全体が灰色の状態の時に御蔵島に向かうヘリから眺め、今回、久しぶりに、緑が回復しつつある島を訪れました。とてつもない自然の破壊力と回復力に圧倒されてきました。
一方、カンムリウミスズメを守るために米軍の三本岳の訓練をストップさせた、モイヤーさんが避難先で亡くなられことが残念でなりません。

ミナミハンドウイルカとの出会い(御蔵島) [島の旅]

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御蔵島の周囲に生息する野生のイルカと一緒に泳いできました。
今回は、三宅島を拠点にして、船で40分程でイルカの生息域に向かいました。
東京都自然ガイドの案内で、一定のルールのもと、イルカヘのストレスを最小にして、安全に楽しむ東京都版エコツーリズムがおこなわれています。
イルカの行動パターンを熟知した船長が遊びたそうなイルカの群れに近づき、ゴーサインが出ると、我々は、シュノーケリングで海中に入り、イルカが近づくのを待ち、イルカと交流します。イルカがクリック音を発して我々をチェックしているのがわかります。
カメラはOLYMPUS STYLUS TG-3です。

金作原原生林との出会い(奄美大島) [島の旅]

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金作原(きんさくばる)原生林の樹木のつながり

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ヒカゲヘゴが亜熱帯の森を演出


オオタニワタリ.jpgオオオタニワタリ


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奄美諸島と沖縄諸島の固有種イボイモリ


リュウキュウルリモントンボ(亜種アマミルリモントンボ)DSC_8936.jpg
リュウキュウルリモントンボ(亜種アマミルリモントンボ)


案内していただいた範囲の話ですが、屋久島や白神山地の原生林と比べて、木々が若く、原生林的な自然といった感じでしょうか。

(追伸)
今回、金作原(きんさくばる)原生林を案内してくれたのは奄美大島出身の歌手、城 南海(きずきみなみ) さんのお父さんでした。城南海さんブログ(www.kizukiminami.com)
ガイドツアーが終了して世間話をしている時に、城さんが遠慮がちに話してくれました。最近、テレビやラジオに出演していて、琉球の空気を感じる歌い方がいい感じで気に入っています。

マングローブ林との出会い(奄美大島) [島の旅]

マングローブ2.jpgマングローブ1.jpgオキナワハクセンシオマネキ.jpg
日本の亜熱帯地域で遠浅の汽水河口域の潮間帯につくられるマングローブ。奄美大島は、日本最大規模の西表島に次ぐ規模のマングローブが広がっています。日本の自然は、実に多様ですね。
今回は、あまり時間がなくオキナワハクセンシオマネキしか撮影できませんでした。横歩きしないミナミコメツキガニや強力なハサミを持つノコギリガザミに出会えず残念。

アマミハナサキガエルとの出会い(奄美大島) [島の旅]

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アマミハナサキガエルは、徳之島にも生息し、近縁のハナサキガエルが沖縄に生息しています。
鼻が先端にあるからハナサキガエルだそうです。
このカエル、かなり高くジャンプしたのでびっくりしました。ガイドの話では、日本一のジャンプ力とのこと。

イシカワガエルとの出会い(奄美大島) [島の旅]

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是非お目にかかりたかったカエル。沖縄本島にもやや形態が異なるタイプが生息しているとのこと。日本一美しいと言われていますが、まあ、好みもあるでしょう。

アマミノクロウサギとの出会い(奄美大島) [島の旅]

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ニホンノウサギ(ここをクリック)に比べ、アマミノクロウサギは、今回の観察だけの感じですが、動きが緩慢な印象があります。大型猛禽類がいれば、襲われやすいのではないでしょうか。
かつてハブ対策で持ち込まれたマングースがアマミノクロウサギを含む奄美大島の固有種を襲うため、外来種対策として10年前に「奄美大島マングースバスターズ」が結成され、罠(画像参照)による捕獲等の努力により完全排除が間近とのこと。最後の詰め、大いに期待したいですね。しかし、最近は、ノネコが脅威になっていて、世界自然遺産登録に向けて新たな対策が求められているとのことです。

アマミヤマシギとの出会い(奄美大島) [島の旅]

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夜のアマミヤマシギ。ヤマシギと比べて目の周囲に露出部分があるのが識別ポイントとのこと。
ガイドの話では、羽を広げて大きく見せているのはないかとのこと。来るな!と威嚇しているような気がしました。内地のヤマシギには、数回、車で、夜、出会っていますが、このような行動を見たことはありません。奄美大島ではかつてアマミヤマシギを食べていてかなり美味とのこと。多分渡りのヤマシギ(狩猟鳥)もアマミヤマシギ(天然記念物)も混同したまま食べていたのでしょう。

アカショウビン2(亜種リュウキュウアカショウビン)との出会い(奄美大島) [島の旅]

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ナイトツアーで案内していただき、撮影しました。ストロボの光が亜種リュウキュウアカショウビンの特徴を際だたせています。
かつて、カワセミのねぐら入りを観察したとき、他の多くの鳥達のごたぶんにもれず、長い嘴を背中の羽の中に入れて寝ていて、危険が近づくと、嘴を戻していたので、このアカショウビンも車が近づき、嘴を戻したところと思われます。飛び去ることはありませんでしたが、アカショウビンからすると我々は迷惑な存在のでしょう。

アカショウビン1(亜種リュウキュウアカショウビン)との出会い(奄美大島) [島の旅]

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二泊三日の駆け足の奄美大島の旅での出会いです。
7月上旬の旅で野鳥観察にはベストシーズンではありませんが、一度上陸したいと思っていました。残念ながら、案内していただこうとした野鳥ガイドの方は、内地で研修中とのこと。
キョロロロと声のする方を探しても姿を見つけられませんでした。車で移動中、たまたま車の前を横切ったため、行き先を探して車内から撮影しました。嘴には土が。

御蔵の大じいとの出会い [島の旅]

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環境省の調査で日本最大級とされるスダシイ。幹回り1379㎝。
これまで多くの巨木を訪ねましたが、存在感や姿が迫って来る感じがして、最も印象に残る巨木です。
八丈島、三宅島、御蔵島で数年前、カシナガキクイムシによるスダジイが枯れる現象が起こり、心配しましたが、今は、落ち着いているようです。
環境省の巨木調査によると巨木が最も多い都道府県は、東京都、次が茨城県、千葉県、市町村では、奥多摩町、御蔵島村、角館町となっています。意外な感じがしますが、詳しくは、第6回自然環境基礎調査価「巨樹.巨木林フォローアップ調査」をご覧下さい。

クロアジサシ(ロタ島)との出会い [島の旅]

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シロアジサシの次はクロアジサシです。
「クロ」のつく鳥といえば、昨日、ポール・マッカートニーのコンサートでアコースティックギター一本で歌うブラックバードに鳥肌がたちました。夜中に鳴くクロウタドリに様々なイメージを重ねた歌とのことです。
しかし、72歳のポール、それから昨年 来日したストーンズ(ミックもキースも71歳)も第一線でやり続ける姿に励まされます。
ロタ島は、隣の軍事施設だらけのグアム島ほどではありませんが、一部の保護区を除いてかなり人の手が入った島で、人の手が及びにくい崖や海中にはなんとか良好な自然が残っている島でした。

シロアジサシ(ロタ島)との出会い [島の旅]

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英語名「FairyTern」妖精のアジサシです。青空にシロアジサシをイメージしていたのですが、限られた時間の旅で叶いませんでした。でも、仲睦まじいところを押さえることができました。

ナンヨウショウビン(ロタ島)との出会い [島の旅]

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ナンヨウショウビンはあまり警戒心がなく、集落でも海辺でも肉眼で美しさを堪能できます。
ナンヨウショウビンが止まっているのは多分「ラピエ」という石灰岩が長い間に尖った形になった岩と思われます。沈水カルスト地形が形成されている南大東島や小笠原諸島の南島でも見られます。刃物のように尖ったラピエの崖は、漂流して島にたどり着いた人を拒絶するかのようです。

シラオネッタイチョウ(ロタ島)との出会い [島の旅]

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赤尾(アカオ)の次は白尾(シラオ)です。
ロタ島を含むマリアナ諸島は、伊豆ー小笠原ーマリアナ島弧という言い方があり、3000キロメートルにわたる海底の高まりが日本本土からつながっています。高まりが海上に突き出て、点々とつながる伊豆諸島、小笠原諸島、マリアナ諸島の多くの無人島を含む広大な海で、様々な海鳥が繁殖していています。戦前の日本人は、大胆にもこの広大なエリアを支配下にしようという発想を持ったようです。


アカオネッタイチョウ(ロタ島)との出会い [島の旅]

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小笠原諸島の南島でたまたまアカオネッタイチョウを撮影しましたが、それはかなり不鮮明な出来のものでした。小笠原諸島でアカオネッタイチョウを観察するのは、珍しいとのことです。日本では、南硫黄島や北硫黄島などで繁殖していますが、調査隊のメンバーにでも選ばれなければ上陸出来ません。なお、南硫黄島は、人為にほとんどさらされていない原生自然環境保全地域で、上陸が厳しく規制され、戦後では2回しか調査隊が上陸しておらず、調査の都度新種の生物が記録される神秘の島です。小笠原丸の硫黄島クルーズでは、島の近くまで行けるようです。
小笠原での「赤尾熱帯鳥」熱が高じてロタ島まで出向いてしまいました。

ダイトウオオコウモリとの出会い(南大東島) [島の旅]

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日本は、約100種(移入種除く)の哺乳類のうち、約3分の1をコウモリ類が占める、コウモリの楽園?です。しかし、吸血のイメージが定着してしまい、嫌われがちですが、とても気になる生き物です。

オオコウモリの仲間は、洞窟に入らず、超音波も使わず、果実を食べます。場所によっては食用にする地域もあります(食べたことはありませんが。)。ダイトウオオコウモリは首回りが金色で美しいコウモリといわれています。

不思議いっぱいの南大東島で、泡盛の一杯気分で撮影しました。沖縄には良くあるフクギの街路樹の実に数匹が集まっていました。実を食べながらやたらと糞をしていました。ピント合わせのための補助光の助手は妻です。