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硫黄列島近海訪問 (硫黄島3島クルーズ 6/30-7/4) [小笠原の自然]

この目で一度は見てみたいと思っていた東京から1000キロの小笠原のその先280キロの島々。中でも南硫黄島はNHKの上陸調査の番組を何度もビデオで見るなど特に思い入れのある島でした。
4年ぶりに再開した硫黄島3島クルーズ(6/30-7/4)に参加してきました。

超ベタ凪の海に恵まれました。

以下は島々の概要です。

(南硫黄島)

 調査のたびに新種が発見される、一度も人が住んだことのない島。原生自然環境保全地域で唯一立入りが禁止されている島。ワクワクする手付かずの植生と海鳥たち。
 こんな島です。



アカアシカツオドリのコロニー
アカアシカツオドリコロニー南硫黄DSC_1791.jpg

(硫黄島)

 南硫黄島と北硫黄島は上陸を拒絶するような威容でしたが、この(中)硫黄島は平坦で上陸したくなるような島という印象でした。
 明治22年から硫黄の採掘と漁業を目的に入植が始まったそうです。先の戦争では日本軍21900名、米軍6821名が戦死したとの説明がありました。船上慰霊に参加させていただきました。


おがさわら丸を島から迎えて下さった自衛隊の方々
DSC_3229.jpg

(北硫黄島)

 明治31年開拓開始。大正6年には220人の人口だったそうです。昭和19年に強制疎開。今は無人島。平成3年度調査でマリアナ系先住民の遺跡が発見されたとのこと。伊豆諸島、小笠原諸島、マリアナ諸島と太平洋につながる島々の人の行き来や航海技術も気になるところです。
 平成7年に文一総合出版から発行された「北マリアナ探検航海記」は千葉県立中央博物館の研究の一環で行った調査を記録した貴重な資料で大切にしていますが、この本をきっかけにマリアナ諸島のロタ島にも出かけたことがあります。ロタ島で出会った海鳥と今回の出会った海鳥は結構ダブります。
 この北硫黄島は人が入植したため、クマネズミが生息しているため、海鳥にとってのリスクがあります。その点でもクマネズミのいない南硫黄島の価値は高いと思われます。

こんな島です。


アカオネッタイチョウが舞っています。


アカアシカツオドリのコロニー
アカアシカツオドリコロニー北硫黄DSC_5568.jpg

今回改めて海域の地図を見てみましたが、日本の太平洋側の排他的経済水域には南鳥島、沖ノ鳥島、西ノ島、鳥島、北、南、沖大東島など気になる島々の宝庫です。
過去に上陸した南大東島は地質も生物相も人の往来もユニークな島でした。
https://naturephotogood.blog.ss-blog.jp/2015-03-08

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